セミリタイア方丈記

隠者の生活記録

メシマズ漫画を読んで思う事

 『妻のメシがまずくて離婚したい』という漫画が流行っています。

 料理の問題って結構センシティブで、美味いまずいの領域に留まらず、氏育ち!貧富の格差!菜食、マクロビ等主義の違い!女がメシを作り給仕をすべきか等の男女差別問題!肥満、痩せ、アレルギー、摂食障害等健康問題!とまあ、様々な問題を内包しているため簡単に結論を出そうとするのは難しいし危険です。

 当の漫画は、絵もシンプルで読みやすく、面白い。どっちかが悪者という設定でもないため何事かに対する怒りが沸騰してくるという事もなく、どうしたらいいんだ?と考えさせられます。

 私も、少なくとも料理の基礎は知っているつもりですが、正直料理は好きではありません。毎日欠かさず何品も作り、豊かな食卓を提供するのは不可能。それが悪いわけではない。

 でも、人が家族として一緒に暮らす場合、生活の質の価値観が違うのは、スタート地点ではあまり気にならなくとも、年月を経るにつれ巨大なストレスと化すので軽視してはいけませんね。

食事を「お腹に入れば一緒だし」と見てしまう感覚がこの話の問題ですが、よくあるオタ活グッズを捨てられた問題は、居住空間を「モノの収納倉庫」として見てしまうオタクのインテリア感覚のなさにブチ切れられているパターンが多いように見えます。モノはできるだけ多くストック派とミニマリストでは争いが起きるでしょうし、宵越しのカネは持たない派と節約貯金派は深刻ないさかいになりそうです。

 これらって、話し合いで擦り寄せていくのは結構難しく、結局、声の小さいほうが我慢するはめになりがち。共同生活する上では、日常生活の何を重視し何を軽視するのか、真面目に話し合って決めておいたほうが良さそう。

 メシマズ漫画は、よくよく読むと嫁が将来の不安からかなり無理して節約するために食事の味を後回しにしてるのがわかります。

 やはり経済的余裕がないと、生活はギシギシしがち…っていう身も蓋もなさで今回は終わりです。漫画が連載途中なので、今後どう落とし所が展開するのか、楽しみです。