セミリタイア方丈記

隠者の生活記録

洗濯機の給水ニップル交換

水漏れというのは突然起きる生活の危機です。1リットルくらいの量が漏れても、結構な範囲の床が水浸しになります。

しかもそれが継続して漏れ続けるとなると、カビ、床や家具の腐食、集合住宅なら階下への影響など大きい問題が待ち受けているので早急に対応せねばなりません。けれども修理は結構厄介。よくポストに突っ込まれているマグネットの業者はボッタクリが多いと聞くし、ネットや電話帳を調べてもどこが良心的なのかわからない。市のホームページで指定業者を探しても、電話してみたら対応していないと言われる…

先日、洗濯機に水道管から水を注水する栓のあたりから、ポタンポタンと漏れ始めたのですが、そんな事情で暫くは、下にオケを置いて漏れる水を溜めては捨てる、という方法で凌いでいました。

ポタポタの頻度が早くなっていよいよ根本的修理をしなければならなくなり、ものは試しとネットで給水栓の交換を調べたら、見た目よりは簡単に付け替えられると知り、自分でやってみる事にしました。

まず、栓のタイプを見る。f:id:semihoujyou:20210605070124j:image

上のハンドルは通常開けたままにしているはずですが、これをしっかり閉めて、心配なので戸外の元栓も閉めました。

下のホースとの継ぎ目を捻って外しました。

f:id:semihoujyou:20210605070631j:image

外してみた破損部品は左。フチにヒビが入っており、ここから水が漏れていたようです。右はなぜか家にあった、別のタイプの新品の部品。この二つには互換性はなく、仕方なく新しいものを買いにホームセンターへ。サイズがわからないといけないので、破損部品をそのままホームセンターへ持って行きました。

f:id:semihoujyou:20210605072931j:image

購入したのはこちら。ニップルというのですね。初めて知りました。

自動ストップ付き、黒いゴムのパッキン付きタイプを購入。800円くらい。

f:id:semihoujyou:20210605073700j:image

最初にニップルを取り付けました。ネジに合わせて回すだけなので簡単。パッキンはあらかじめニップルの中に入れておきました。

f:id:semihoujyou:20210605073802j:image

ニップルがついたら、ホースをその下に。突起がガッチリ引っかかるように差し込み、ニップルの外側のリングをしめて固定しました。

f:id:semihoujyou:20210605074011j:image

出来上がったところ。

元栓と上のハンドルを開いて洗濯機を使ってみたところ、水漏れも止まり一安心。

今までこんなところ点検したこともなかったけれど、今はたまにニップルが緩んでいないか、ヒビ割れがないかなど、見るようにしています。

自分での修理は結果も自己責任となり、慣れないと怖いものですが、使っている器具の構造を知ることができるし、安上がりなのでこれからも機会があれば(電気関連以外は)挑戦したいと思っています。

 

 

 

 

生活動線を快適に

今週のお題「間取り」

かつて住んでいた家は、ワンルームのロフト付きでした。天井が高く、広さもそこそこあり当初は快適に感じたのですが、だんだんと不都合が出てきました。

西向き一階の真ん中なので陽当たりが悪く、昼も薄暗いこと。風通しも悪く、湿気がこもりやすい。気づくと本棚の裏にびっしりカビが。それでも立地の便利さゆえしばらく住んでいました。数年後には、湿気のせいか謎の皮膚疾患に悩まされ、廊下に排気される他の家のタバコ臭に辟易し、薄暗さに滅入り、ほとんど家に帰りたくなくなってしまって夜は閉店間際までカフェにいるという、不経済な生活でした。

今は田舎の4LDKに住んでいます。かつてと比べたら、陽当たり風通し、申し分ないのですが何しろ、生活動線が長い。異様に長い廊下を挟んで部屋がついている間取りなので、日常的に行う事をする部屋を目的別に分けて、使う道具もそこに集めるようにしないと動線の長さに嫌気がさして結局家事がおろそかになり、家が荒れて行きます。今の所解決していないのが洗濯場と干す場所、服やタオル、シーツを収納する場所、アイロンかけなどをする場所が全部離れている事。よっていちいち大量の服やタオルを持ち運ばなくてはならず、洗濯とそのあとの片付けが最も億劫な仕事となっています。ただ、洗濯機は風呂場の隣から動かせず、干すのも二階のベランダしか場所はなく、収納は各部屋のタンス、一箇所に集めるのわけに行かないので工夫の余地があるのはタオル、リネン類の収納くらいかな?干すのをベランダで行わず、風呂場の浴室乾燥と洗濯機の乾燥機でやるようにしたら少しはマシになるかも。

かつてゴミ屋敷寸前だった頃を思うとこの家も割と家らしくなったと思うのだけど、まだまだ蓄積したガラクタがこびりついてるような場所もあるし、効率のいい暮らしには今一歩のところなのです。

 

 

 

自由な時間をどう使うか

前回の四季報チェックをやっと終わらせました。

高配当優良株と割安株と思えるものに付箋をつけ、ノートに手書きで書き写して銘柄名を記憶する……という、いささか効率の悪いやり方です。にしても、次号がすでに出てしまっているのに遅すぎますね。スピード投資ではなく、目をつけた銘柄を何年も追うスタイルなのですが…これはいい!と思った銘柄はすでに高値となってしまっておりました。

自由に使える時間が増えたのにダラダラとネットを徘徊することにばかり費やしてしまったためです。体調管理と人生の充実のために、ちょっと一日の時間管理を気にしてみようと思います。

ツイッターを四六時中見るのをやめる

②ライン通話で長話をするのをやめる

この2つだけで大方の時間不足は取り戻せることに気づきました。

インターネットがパソコンでしか見られなかった時代から大きく変化し、今やかつての腕時計のように、ネットが体にまとわりついているのだから、それに振り回されて生活を不毛なものにしないよう、気をつけなくてはなりません。

特にツイッターで、人の噂や動向を気にするのは時間の無駄。アカウントを持っていると、「なんとなく嫌いなヤツ」を延々と見続けてわざわざ不愉快になろうとする悪い癖があるため、これを徹底的に削減したい。

 ライン通話の方は、長電話の好きな友人がいるためついやってしまうのですが、これも話している間はほとんど他のことができないので一日何分までと決めておきたいものです。

夕食後の9時から10時、ちょうど風呂を沸かしている時間あたりがいいかな?

 

あとは、作業中に気が散れるのをなんとかしたい。これは、場所を変える、体を動かすなどの気分転換を頻繁にやるしかないか。アップルウォッチを購入したので、指示通りに立ったり歩いたり、深呼吸しよう。

 

管理する手間を増やさないためにも、モノを減らすことも大事。特に衣類は種類や数が増えるほど、手入れや収納にかかる時間と手間、それに収納のための空間も増大するので危険。目指すは黒タートルオンリー族…今や、いつも同じ格好をしていることは別に恥ずかしいことでもないみたいですね。

 

そうして捻出した時間を、本当に自分を快適にすることに使いたいものです。

 

ダラダラ時間を整理するアイデアがたくさん。参考になる漫画です

1日が見えてラクになる!時間整理術! 人生立て直しシリーズ (BooksIKEKYO)

 

食費削減初心者

長時間労働に勤しんでいた時期は、あまり自炊をしない生活でした。よって食費は月額5万円ほどかかっていました。節約のために疲労して、労働ができなくなっては困ると思っていたのですね。しかし労働の第一線から外れてからは、時間が手に入りました。食べるための労働(この食べるために働くという言葉がそこはかとなく嫌いです。不本意な労働で命をすり減らして食べることを考えると己の食欲すら疎ましく思いました)は極力しないと決めたのだから、手間をかけて食費を減らすことも可能となりました。

外食は言うにおよばず、コンビニやテイクアウトも割高なのはよく言われていることです。スーパーのお惣菜も加工品も結構高いので、数日分で5千円行ったりします。

なので、普段の常備食材を決めて、安いものをスーパーで揃えることにしました。

まずは、どこのスーパーでも割と安いもの。

 ・豆腐 1丁28円程度

 ・モヤシ 1袋18〜28円

 ・卵 10個198円

 ・納豆 3個パック100円くらい

 ・バナナ 3本100円くらい

次に、業務スーパーで用意するもの

 ・鶏肉 2キロ1500円の袋入りを買って、小分けして冷凍

 ・冷凍野菜(生の野菜が高い時も価格が安定。刻み玉ねぎなど、便利な品も)

 ・冷凍シャケの切り身など、魚の切り身(トレイ入りのものより割安)

 ・調味料(大容量で割安なものが多い)

 ・乾麺(同じく大容量で割安)

 ・フルーツソース、チョコレートソース(バナナにかけてデザートに)

他には、

 ・主食 コメ(通販で買う)

 ・根菜類(スーパーで安いものを)

買うのは業務スーパーが多いですが、1単位の量が多いので、少量だけ欲しいものは普通のスーパーで。あと、加工品(ハム、ソーセージ、ゼリーやプリンなど)は、あまりにも安いものは味が極端に悪いので避けています。こうして自炊を心がけると、食費は月に19000円程度に抑えることができました。携帯できる飲料が必要な場合は、最近店舗が増えている「ジェーソン」もおすすめ。多種多様なドリンク類箱で格安売りしています。水筒を持参しての外出が一番安いのは確かですが、やはり一本ずつで販売しているものは味がいいですからね。そこは臨機応変にしています。

あとは料理の腕がもっと上がれば、充実した食生活となるのですが。そちらはまだまだです。

★最近話題の「こづかい万歳」、1〜2巻 おこづかい制じゃない人も、色々楽しみながら節約できるヒントが満載。時に暴走する節約術に笑いが止まらない名作です。おすすめ!

定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ 定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ (モーニングコミックス)

定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ(2) 定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ (モーニングコミックス)

★簡単な自炊節約法の本。著者様はドンキがお好み?確かに最近食材も充実してますね。安売りは業務スーパーだけにあらず。

1週間の食費を3000円に節約!1人暮らしのための自炊術【節約】【料理】【レシピ】

 

 

汚部屋の謎、住環境の価値観

私は中古の一戸建て(築45年)に住んでいます。以前はロフト付きワンルーム木造アパートに居たのですが、親が老いて要介護となったため、戻ったのです。その後しばらくの同居のあとに両親とも相次いで亡くし、今もそのまま住んでおります。売却も考えましたが、とても売れるような代物ではなく、家賃削減のためここに住むしかねえ!という感じです。

昨今実家の問題としてあちこちで聞くのが、介護問題と共に、実家の「ゴミ屋敷化、汚部屋化」です。うちもゴミ屋敷とまでは行かないまでも、だいぶモノ地獄となっており、自分の代になってから快適な生活を送れるように片付けるまで、かなりの労力を要しました。人によっては、親のいるうちから大規模な断捨離、片付けをするようですが、私は親の家ですし、近所迷惑になるとか、片付けに業者を呼ぶほどのレベルではなかったため、生きてる限りは勝手な処分することは避けていました。

で、いざ整理と片付けを開始すると、まああちこちから同じモノが何個も何個も出てきます。日常で使うものはテーブルや棚の上、廊下の床などに並べてあり、引き出しや押入れの中は買ったまま忘れられた商品のヤマ。終戦直後に産まれた世代で、モノが貴重でインフレが進んでいた時に幼少時を過ごしたせいか、とにかく溜め込む。そしてなぜか同じモノでも何個も買うのですね。洗濯バサミが200個くらい、ボールペンは40本、ハサミが20個、爪切りが10個、靴下30組、下着50枚、食品ラップ20本といった具合です。バラバラに押し込まれたそれらを集め、分類し収納し直す。1970年代センスの、朱色の合板でできた歪んだカラーボックスを解体する。庭の真ん中に落ちていたキッチンシンクの蓋(なぜこんな所に…?永遠の謎です)やダストボックスを洗って台所に設置し直す。部屋のあちこちに下げられたレジ袋の中身を確認し、中のガラクタの整理をする。押入れのレジ袋の中身も。ただし、まだ使えるものは捨てずに使用します。

自分自身は、モノを買う事自体があまり好きではなく、贈り物のやりとりなどもあまり好きではありません。反動でしょうね。なるべく買わず、あるもので生活をする。出費削減が第一のセミリタイア生活なので、自分の好みとズレていても仕方ありません。インテリアに凝るようなこともしませんが、モノを増やして飾るより、まずは使い切って減らす。なくなったら初めて購入。新しく買う前に、あるもので代用できないかを考える。例えば、お掃除シートを買う前に、ボロタオルを雑巾にして代用し使い捨てにする、などで、お金はへらず、モノは減り、掃除もできます。徐々に床も棚もスッキリして、見た目も「居るだけでイライラする家」から、「居心地のいい空間」に変化してきました。ゴミ屋敷を業者に頼んで片付けると程度にもよりますが30万くらいかかるようです。親の「負の遺産」だけではなく、オタク趣味の過度な収集癖も生活を圧迫するほどなら、ちょっと考えた方がいいかも?私もあるアーティストの本やCDを集めていましたが、使わないグッズなどは今後は買わないでしょう。少なくとも管理できる範囲に抑えるようにしたいですね。

 

実家に出戻りするのも一苦労!片付けの際に元気付けられた漫画です。

母は汚屋敷住人

 

 

リタイア生活の気味

タイトルは、鴨長明方丈記」閑居の気味 のパクリです。

セミリタイア系の有名ブログを読むと、それはリタイアではなく「脱サラ」では?と言いたくなるような、有能バリバリ、間髪入れずに次のビジネス、家庭もがっちり作ってます!というタイプが結構多いです。

一方私はといえば、本当にリタイア…つまり戦線離脱生活を想定しています。フルタイムで朝から深夜まで働き、家事やら生活の利便を金銭で買うより、できることは自分で行い、他者に提供する労働時間を縮小する方が自分には合っています。

世間の多数派の理想と掲げるスタイルと、自分の好みが一致していない場合、自分の好みの生き方側に寄せて行くのには結構な勇気と決断が要りますね。ただ、年齢を重ねるうちに、「いつまで生きるかわからないから働く」から「このままもし明日死んだら後悔する」に心配の質が移行してきたのです。職場や取引先では、同年代で病死した人、自殺した人、複数見てきました。家族の死にも向合いました。生活の為に生きるのをやめて、真実自分が望む暮しをするように、徐々にシフトチェンジをする時期だと感じました。たいして欲しくない物事のために、身を削るのはもう嫌になったのです。

鴨長明による不滅のエッセイ「方丈記」に書かれた「山中の自由人」生活は自分の理想でした。

がうなはちひさき貝をこのむ、これよく身をしるによりてなり。みさごは荒磯に居る、則ち人をおそるゝが故なり。我またかくのごとし。

私もこんなふうにやっていこう。幸い、身の回りのことをするのは好きだし、お金をかけない楽しみがたくさんあります。食事は手作りし、ジムに通う代わりに野外を歩き、本を読んだり釣りをしたり、わずかな庭で野菜を作ったり。時間を持て余すことはなく、またストレス解消のための消費も不要となるでしょう。気のすすまない付き合いをなくせば、見栄をはる必要もなし。世界が大きく変容する渦から外れて、ここに私は自分自身のものと言える生活を作って行きたいと思うのです。

方丈記 (ちくま学芸文庫)

方丈記」は青空文庫で読めますし、現代語訳がついたサイトもあるので、ぜひ読んで見てください。他に、隠遁生活の参考になった書籍をご紹介します。

・「森の生活」ソロー シンプル生活の古典 海外版

ソロー『森の生活』を漫画で読む

 ・貧乏神髄 川上卓也 節約の参考書に◎

貧乏神髄

・0円で生きる 鶴見 済 消費に距離を置く生活の提案

0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方

行く川の流れは絶えずして

はじめまして、れいこです。

セミリタイア生活を準備中です。

これから某県郊外ぼろ一軒家での暮しについて書いていこうと思います。

私がセミリタイアを意識したのは数年前からでした。

貯蓄、投資、相続を合わせて「これはそのうちいけるかな?」と思い始めてしばらくは、「逃げ切り計算機」をやって見たり、投資の成績表(googleスプレッドシートで自作)を飽かず眺めてはその日がやって来るのを楽しみにしておりました。

しかし…自分で考えていた「配当金が必要生活費を上回る」という目標に達する前に、会社員生活に現界を感じてしまいました。

身体が悲鳴を上げたのを機に、休職し

今後の生活について模索する毎日です。

日々のあれこれをここに記して行きたいと思っています。