セミリタイア方丈記

隠者の生活記録

リタイア生活の気味

タイトルは、鴨長明方丈記」閑居の気味 のパクリです。

セミリタイア系の有名ブログを読むと、それはリタイアではなく「脱サラ」では?と言いたくなるような、有能バリバリ、間髪入れずに次のビジネス、家庭もがっちり作ってます!というタイプが結構多いです。

一方私はといえば、本当にリタイア…つまり戦線離脱生活を想定しています。フルタイムで朝から深夜まで働き、家事やら生活の利便を金銭で買うより、できることは自分で行い、他者に提供する労働時間を縮小する方が自分には合っています。

世間の多数派の理想と掲げるスタイルと、自分の好みが一致していない場合、自分の好みの生き方側に寄せて行くのには結構な勇気と決断が要りますね。ただ、年齢を重ねるうちに、「いつまで生きるかわからないから働く」から「このままもし明日死んだら後悔する」に心配の質が移行してきたのです。職場や取引先では、同年代で病死した人、自殺した人、複数見てきました。家族の死にも向合いました。生活の為に生きるのをやめて、真実自分が望む暮しをするように、徐々にシフトチェンジをする時期だと感じました。たいして欲しくない物事のために、身を削るのはもう嫌になったのです。

鴨長明による不滅のエッセイ「方丈記」に書かれた「山中の自由人」生活は自分の理想でした。

がうなはちひさき貝をこのむ、これよく身をしるによりてなり。みさごは荒磯に居る、則ち人をおそるゝが故なり。我またかくのごとし。

私もこんなふうにやっていこう。幸い、身の回りのことをするのは好きだし、お金をかけない楽しみがたくさんあります。食事は手作りし、ジムに通う代わりに野外を歩き、本を読んだり釣りをしたり、わずかな庭で野菜を作ったり。時間を持て余すことはなく、またストレス解消のための消費も不要となるでしょう。気のすすまない付き合いをなくせば、見栄をはる必要もなし。世界が大きく変容する渦から外れて、ここに私は自分自身のものと言える生活を作って行きたいと思うのです。

方丈記 (ちくま学芸文庫)

方丈記」は青空文庫で読めますし、現代語訳がついたサイトもあるので、ぜひ読んで見てください。他に、隠遁生活の参考になった書籍をご紹介します。

・「森の生活」ソロー シンプル生活の古典 海外版

ソロー『森の生活』を漫画で読む

 ・貧乏神髄 川上卓也 節約の参考書に◎

貧乏神髄

・0円で生きる 鶴見 済 消費に距離を置く生活の提案

0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方

行く川の流れは絶えずして

はじめまして、れいこです。

セミリタイア生活を準備中です。

これから某県郊外ぼろ一軒家での暮しについて書いていこうと思います。

私がセミリタイアを意識したのは数年前からでした。

貯蓄、投資、相続を合わせて「これはそのうちいけるかな?」と思い始めてしばらくは、「逃げ切り計算機」をやって見たり、投資の成績表(googleスプレッドシートで自作)を飽かず眺めてはその日がやって来るのを楽しみにしておりました。

しかし…自分で考えていた「配当金が必要生活費を上回る」という目標に達する前に、会社員生活に現界を感じてしまいました。

身体が悲鳴を上げたのを機に、休職し

今後の生活について模索する毎日です。

日々のあれこれをここに記して行きたいと思っています。